「しなきゃ」を「したい」にの記事冒頭で紹介した、引き寄せパワーのあることわざのうち、
「勝利の女神が微笑む」のは引き寄せか?
というお問合せがありました。
勝利の女神って誰ですか
「勝利の女神」は、ギリシア神話に登場する「Nike(ニーケー、ニケ)」のことです。
ニケは戦の女神アテナの随神、あるいはアテナの化身といわれており、
ギリシア・サモトラケ島で発掘された彫像「サモトラケのニケ」(ルーブル美術館所蔵)に象徴されるように、大きな翼を持った女神です。
ローマ神話ではウィクトリアVictōriaといいます。
ティタン神族のパラスの娘で、ゼロス(競争心)、クラトス(権力)、ビア(腕力)などの姉妹がいるそうです。
余計に訳が分からなくなってきました。
Nikeは、スポーツメーカー ナイキの由来でもあります。
ロゴマークは女神の翼がモチーフになっています。
そして、Victōriaというと、英語のVictory(勝利)の語源ですね。
ギリシャ神話には、戦争、争い、敗者、勝者が登場します。
ニケはこれらの争いに欠かせない存在でした。
戦士はニケに祈り、生贄を捧げなければ戦いに臨めなかったといわれています。
女神ではめずらしい「翼のある女神」は、勝利、スピード、強さを象徴します。
のちのローマ帝国でもニケをヴィクトリア女神として崇拝します。
皇帝や将軍だけでなく人々が人生の勝利のために彼女の恩恵を求めました。
女神ニケが持っているドーナツのようなものがオリーブの冠です。
これは、古代オリンピックの勝者に捧げられました。
その後ローマ時代からは月桂樹の冠となったようです。
現代のオリンピックでも、メダルには必ず女神ニケをデザインすることが定められています。
勝利の女神はどちらに微笑むか
「勝利の女神はどちらに微笑むのか」
スポーツ実況のアナウンサーが好んで使うことから、一般にも広がったといわれる表現です。
どちらが勝つかわからない接戦であったり、強豪同士の大勝負であったりするときに、チャンスをものにするかピンチをチャンスにするか、という手に汗握る展開で使われますね。
勝負は最後の最後までわからない。
何が起こるかわからないのが勝負の世界。
勝利の女神の微笑みを得るチームが勝者となる、そういった表現となっています。
勝利の女神はどちらに微笑むか、もちろん最初から決まっているわけではありません。
しかし、1対1の勝負なら、勝つのはどちらかだけです。
どちらものチームが、その試合を迎える前に苦しい練習に耐え、精神的にも幾多の困難を乗り越えてきています。
シンクロナイズドスイミング(アーティスティックスイミング)の井村雅代コーチは、「銀メダルは金メダルを目指した者の残念賞」と言っています。
最初から銀メダルでいいか、なんて気持ちで試合に臨むわけではありません。
勝利を目指す気持ちやそれまでに積み上げてきたもの、本当に紙一重の差で決まる勝負が多くあります。
しかし、確実に言えることは、その目標を目指さない者には、勝利の女神は微笑まない、ということです。
勝利を目指して、信じて、コツコツ努力を積み重ねることこそが、引き寄せの極意です。
負けに不思議の負けなし
お金の引き寄せ術 心得その4で唱えている「負けに不思議の負けはなし」。
負けるときの要因は、自分の中にある、という話です。
敗因を分析し、次はどうすれば負けないのか、負けない戦略を立てること。
勝ったとき、うまく行ったときはうまく行ったことの理由がわからないこともありますが、勝ったときの方法を何度くりかえしても、いつでも再現できるようにすること。
一度負けても失敗しても、その敗因がきちんと分析できれば、次のチャンスは必ずめぐってきます。
そしてめぐってきたチャンスに、勝利の女神が自分の方に微笑んでくれるためには、勝利という目標に向かってブレずに、あきらめずに、「正しい方法で」、努力を積み重ねることです。
引き寄せ、は誰もが持っている能力でそれを引き出し高めることも誰でもができることです。
しかし、やるのは自分自身。
やったことのある人しかわからない話です。
やるかやらないか、行動するかしないか。
明日から、とか、今はちょっと、とか言って「先延ばし症候群」になっている人はその時点で、引き寄せパワーをぼろぼろとこぼしてしまっています。
そうやってこぼれたパワーがどうなるかご存じですか?
なんと、それは別の人が拾って、成功のための糧にしているんです。
女神を味方につけ勝利を引き寄せる!
わたしがかつて競泳選手をしていたとき、
「練習でできないことが本番ではできない。」
そう教えられてきました。
いくらやっても勝てない人、練習で頑張ってるのに試合で勝てない人が陥りがちなポイントがあります。
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